更新 2006年08月18日
千林尼棚井山田石畳道
 No.1  TOPページ   次のページ
千林尼の敷いた石畳道
千林尼棚井山田石畳道は千林尼が住民の為に敷いた石畳の道で残されている一つです。残っている石だたみの中では最も規模が大きい石だたみ道です。この石畳道は宇部市棚井から船木に通ずる往還です。
 左の地図で上の方に赤色で着色している線は旧山陽道・西国街道になります。(この旧山陽道に付いてはこちらを見てください) 地図の中央部の赤色の着色された線が棚井山田石畳道です。この線はGPSを持って実際に歩いた道の軌跡です。森の中を歩きますので、衛星からの信号が途絶えるために、軌跡が少し変化しておりますが略正しいルートを示していると思います。国土地理院の2万5千分の1の地図にも石だたみ道らしきものは記載されていますが、若干のずれがあるようです。青色の線は船木の市までの昔のルートではないかと思い記入した線です。途中に専用道路が走っていますので、正確なルートはわかりません。
緑色に着色された線は大休指月石畳道から船木に続いている道であろうと筆者が想定したものです.
この道は一六八九年、毛利藩の船木宰判勘定が楠町におかれ、同所から宇部方面に通じる幹線道路として作られました。山道で険しいところもあり人馬はもちろん、この道を利用して勘定に集められたコメを厚東川の船着場へ運ぶのは大変な苦労があったと思います。そこで幕末のころ、千林という尼僧が托鉢をして集めた浄財を資金に、この道の難所に石を敷きつめ雨水やわき水によって出来るぬかるみの防止や、路面の流出を防いだそうです。いまでいう舗装工事ともいうべき石畳は、全長四キロの行程のうち五か所残っている。
車では○印の交差点より東に入り、直ぐ南下します。
ページの先頭  TOPページ   次のページ